前回の記事では、鍵盤が水平であるのに対して、、弦の張り方も水平なグランドピアノと、
弦の張り方が垂直なアップライトピアノとの違いについてお話し、
その点において、グランドピアノの方に利点があるというお話をさせていただきました。
さて今回は、弦の長さについても考えてみましょう。
ピアノの弦の長さについて
前々回説明した、本来の正規の形、フルグランドピアノというのは、かなりの全長があるため、
なかなかスペース的にも設置は厳しく、大きめのクラシックホール等での使用が一般的との話をさせていただきました。
では、なぜそんなに全長が長い必要があるのかと言えば、それはまさに弦の張り方と関係があります。
ピアノという楽器は、低音から高音まで、他の楽器と比べてかなり鳴らせる音域が広いため、
その分だけ、ながーい弦が必要となります。つまり、フルグランドピアノが、特別全長が長いピアノの訳ではなく、
あれが、本当は普通のあるべき形なのです。
では、学校などにある小さめのグランドピアノはどういったものなのか? と言えば、
あれは、無理やり小さくまとめたものでして、
本来の弦の張り方ではなく、実は、音の響き等も、本来のものは得られません。
そういった意味では、今までのお話をまとめると、
ピアノは、水平に置かれていて(グランドピアノの)、
さらに 全長が長い(フルグランドピアノ)ものが一番良い音がする
という結論となります。
ですから、基本的にはグランドピアノに軍配があがる訳ですが、
例えば、あまりにコンパクトなグランドピアノと、身長の高いアップライトピアノを比べた場合は、
アップライトピアノの方が、その弦の長さ分、音は豊かな訳ですね。
まとめるならば、基本的にはグランドピアノに軍配が上がるが、全長の短いグランドピアノよりは、身長の高いアップライトの方が良かったりするということになり、
反対に言えば、身長の低いアップライトピアノは、基本的には音には期待できないであろう。。
ということとなります!(もちろん一概には言えませんが 汗)
ピアノ選びの参考にしていただければ幸いです。
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