今日は、音楽の会話の中にたまに出てくる、
「リズム感がある」とか、
「リズム感が無い」とかといったお話です。
リズム感って…
例えば、大人になってからピアノを始める初心者の生徒さんのレッスンを進める中で、上記のような会話を持ち出される生徒さんがいらっしゃいます。
「僕(私)はリズム感が無いから…」
確かに、リズム感というのは、ある意味、運動神経とか、記憶力とかに似ている部分もあるのかもしれませんが、
本当にそれが、生まれた時から決まっている(先天的な才能のような)ものかと言うと、指導している立場からしても、そうとも思えない部分があります。
例えば私自身を例に挙げた場合、音楽を聞く時は、大抵自分の中で、リズムを鳴らしながら聞く癖がついています。
リズムというのは、手拍子のようなイメージのものもあれば、ドラムのような楽器の音の場合もありますし、
はたまた、脈拍数のような、よりなんとなくのものの時もありますが、
ともあれ、何かしら聞いている音楽と並行してリズムを自分自身で走らせているのです。
中には、足がそれに合わせて動いたり、頭が動いたりする人もいるでしょう。
更には、その音楽に合わせて、楽譜の音符が見えたりすることもあります。つまり、このリズムは楽譜でいうとこういうリズムだよなーなんてことを自然にやっている。
一方、リズムが苦手な生徒さんはというと、そういう癖が無く、音楽と並行してリズムを鳴らすことに慣れて居ない場合が多いのです。
音楽を聞く時には、必ずリズムを並行しなければいけない決まりはありませんから、無理もありません。
むしろ自然なことかもしれませんが、正直、人生でやってこなかったことを急に出来るわけもなく、
その時点で、リズム感が無いと自分で決めつけてしまうのは、とてももったいなーとも思います。
では、そういった生徒さんにはどのようにアドバイスしているのか? こちらは次回ご紹介したいと思います。